藤沢市選出 神奈川県議会議員
松長 やすゆき
Yasuyuki Matsunaga
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政策 その4:新しい社会保障制度(ベーシックインカム)の検討・推進

成熟した資本主義社会における共通の問題は、貧富の差、強者と弱者の差の拡大です。高齢者社会が進行するわが国においては、ことさらに現実的で深刻なテーマであります。
 そこでクローズアップされているのがベーシックインカムという制度の導入です。
ベーシックインカムとは、国が国民一人一人に一定の現金を給付することにより、生活を保障するという制度です。いうなれば、富の再配分による公平化政策、助け合いと思いやりに基づく福祉制度です。これによって生活保護・雇用保険・公的年金などの制度が縮小・統廃合・廃止などされて行政のスリム化が図れるメリットが期待できます。また、子供が増えれば給付金も増えるため少子化対策にもなります。しかし、一方で財源をどうするか、個人の自己管理能力に委ねられる部分が重くなるが大丈夫か、労働意欲の減退などの恐れはないかなど、さまざまな懸念要素が指摘されています。ある意味で革命的な経済政策・政治政策の転換ですから、十分な検討・研究が必要であり、広く深い国民的議論を展開し、全員の理解と信頼が深化・醸成されることが不可欠であります。
したがって、このベーシックインカム制度の導入と成功のためにこそ、先述した「思いやり」と「和の精神」が絶対的な前提条件になるものと考えます。この制度導入の成否の程度は、その国の国家的ヒューマニズムレベルのメルクマールになるのではないかとも考えられます。それだけに、しっかりと不退転の決意をもって徹底した検討を進めていく所存であります。