急がれる高校部室の老朽化対策：タウンニュース

　過日、同窓生の一人から「母校（鎌倉高校）の部室・第２部室がボロボロだ。何とかならないか」との連絡がありました。懐かしい思いを胸にさっそく訪れてみると、数十年前、青春の思い出を培った部室は、外壁や内部塗装が剝げ落ち、雨漏りの跡も随所に見られ、老朽化も甚だしい状態でした。

　国民的人気バスケ漫画・アニメ「スラムダンク」の舞台の高校にふさわしい面影を残して欲しいと思う以上に、青春の象徴ともいえる高校の部室がこのようであってはならないし、すさんだ環境は心をもすさませるのではないかと憂うばかりです。「青春ってすごく密」（仙台育英高校野球部須江航監督）です。それだけに我々大人こそが大切にしてあげなければならないと考えます。

　本県には、約１７０の県立高校があり、その多くは昭和48年〜63年にかけて建築され、全体的に老朽化が進んでいます。

　校舎や柔剣道場については「新まなびや計画」に基づき老朽化対策が実施されてきましたが、それ以外の施設は計画に入っていないとのこと。さらに保護者からは、今後予定されている、県立高校の再編・統合で、非活用となる高校の施設・設備がおろそかにされることを憂慮する声が届いています。そんなことのないようしっかり対処しなくてはなりません。

　２月27日予定の本議会(一般質問)で、これらの問題について教育長に質問し、適時適切な対策を求めます。ご意見をお待ちいたしております。