藤沢市選出 神奈川県議会議員
松長 やすゆき
Yasuyuki Matsunaga
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県立辻堂海浜公園に津波避難タワーの建設を:タウンニュース

 関東大震災(1923年)から、今年でちょうど100年。「東海・関東地方には、いつ大地震がきてもおかしくない」といわれて久しく、そこで心配されるのが津波です。

 県内に27ある県立都市公園のうち、大地震に伴って公園全域の浸水被害が想定される公園は4箇所あり、そのうちの2箇所が藤沢市内にあります。

 湘南海岸公園と、辻堂海浜公園です。このうち、湘南海岸公園には大津波に備えて既に避難タワーが設置されていますが、辻堂海浜公園は未設置です。

 辻堂海浜公園における大地震に伴う最大津波高さは8・8メートル、津波到達時間は8分、浸水の深さは5メートルと推測されており、休祭日を中心に多くの入場者(年間約124万人)で賑わう現状に鑑みると、万一の場合、極めて大きな被害の発生が懸念されます。

 この点につき、議会において県当局の考えを質したところ、次のような見解が示されました。

【1】公園の北側(陸地側)200メートルほどのところに、市が津波避難ビルとして指定した市民センターや学校、高層住宅など14か所への避難を考えている。

【2】また、公園の南(海岸側)には標高13メートルの「しょうなんの森」という小高い場所があり、ここは緊急的・一時的の避難場所になる。

 しかしながら、公園には高齢者・小さな子ども連れの家族・障がい者など、速やかに避難場所に逃げられない方も大勢います。そうした方々が、動転・混乱した状況下で安全に避難することができるでしょうか。まして、公園の南側に位置する「しょうなんの森」へ逃げ込むことは、海すなわち津波へ対面して走ることであり、心理的に極めて難しいことです。

 このように考えますと、やはり公園内(たとえば園内の交通展示館の上)などに、津波避難タワーを建設することが肝要不可欠だといわざるを得ません。

 一刻も早い避難タワーの建設に尽力致す所存でありますが、何よりも市民の皆さまのご理解・ご支援を頂きたく、お願いする次第です。